難経

 

八難


◆八難曰.
寸口脉平而死者.何謂也.
然.
諸十二經脉者.皆係於生氣之原.
所謂生氣之原者.謂十二經之根本也.謂腎間動氣也.
此五藏六府之本.十二經脉之根.呼吸之門.三焦之原.
一名守邪之神.
故氣者人之根本也.根絶則莖葉枯矣.
寸口脉平而死者.生氣獨絶於内也.

八難に曰く、
寸口の脈が平にして死する、とは何の謂いぞや?
然り、
諸の十二経脈は、皆生気の原(もと)に係る.
いわゆる、生気の原は、十二経の根本を謂うなり.腎間の動気を謂うなり.
これは五臓六腑の本・十二経の根・呼吸の門・三焦の原なり.
一名は守邪の神なり.
故に気は人の根本なり.根絶するは則ち茎葉が枯れるなり.
寸口の脈が平にして死するとは、生気が独り内に絶えるなり.

 

『難経』八難 VOICEROID+結月ゆかり