難経

 

四十一難


◆四十一難曰.
肝獨有兩葉.以何應也.
然.
肝者東方木也.
木者春也.
萬物始生.其尚幼小.意無所親.去太陰尚近.離太陽不遠.猶有兩心.故有兩葉.亦應木葉也.

四十一難に曰く.
肝のみ独り両葉あり.以て何に応ずるや?
然り.
肝は東方の木なり.
木は春なり.
万物の始めて生ずるも、其の尚(な)を幼少にして、意は親しむ所なく、太陰を去ること尚を近く、太陽を離るること遠からず.猶(な)を両心あるがごとし.故に両葉あるは、また木葉に応ずるなり.