難経

 

七十三難


◆七十三難曰.
諸井者.肌肉淺薄.氣少不足使也.刺之奈何.
然.
諸井者木也.滎者火也.
火者木之子.當刺井者.以滎瀉之.
故經言.
補者不可以爲瀉.瀉者不可以爲補.
此之謂也.

七十三難に曰く.
諸々の井は、肌肉浅薄にして、気は少なく使うに足らざるなり、之を刺すこと如何に?
然り.
諸々の井は木なり、栄は火なり.
火は木の子なれば、当に井を刺ささんときは、栄を以て之を瀉すなり.
故に経に言う.
「補する者は以て瀉を為すべからず、瀉する者は以て補を為すべからず」とは、この謂いなり.