難経

 

七十六難


◆七十六難曰.
何謂補瀉.
當補之時.何所取氣.
當瀉之時.何所置氣.
然.
當補之時.從衞取氣.
當瀉之時.從榮置氣.

陽氣不足.陰氣有餘.當先補其陽.而後瀉其陰.
陰氣不足.陽氣有餘.當先補其陰.而後瀉其陽.
榮衞通行.此其要也.

七十六難に曰く、何をか補瀉と謂うや、之を補う時に当たって、何の処より気を取り、之を瀉す時に当たって、何の所に気を置くや?
然り、
之を補う時に当たっては、衛より気を取り、
之を瀉す時に当たっては、榮より気を置くなり.
其の陽気が不足し陰気が有余なるときは、当に先ず其の陽を補い、後に其の陰を瀉すべきなり.
陰気が不足し陽気が有余なるときは、当に先ず其の陰を補い、後に其の陽を瀉すべし.
榮衛は通行す.此れ其の要なり.